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『世界から猫が消えたなら』

いま、映画化され、2週間後に公開されることで話題になっている
『世界から猫が消えたなら』
昨日、別の用件で入った書店で目について原作の文庫本を買った。

読んだ。

止められず、一気に読んだ。

泣けた。

小説を読んでこんなに泣いたのは何年ぶりだろう。

LINEで発表するという形態が数年前話題になってたのは知っていたけど
ずっと読む機会がなく、書店に積まれた文庫本を見て
どちらかというと、猫好きの自分、タイトルに吸い寄せられたともいえる(笑)

文庫本のカバーも、
主人公の肩越しの猫、という本来のものの上に
映画の主演を務める佐藤健と猫の写真のカバーがかけられていて
2重なお得感もあって、佐藤健は好きだし
もう手に取った瞬間、レジに向かってた。

特に期待せずに読んだのに、ノックアウトだった。

発行の小学館のサイトから引用のあらすじです
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
郵便配達員として働く三十歳の僕。
ちょっと映画オタク。猫とふたり暮らし。
そんな僕がある日突然、脳腫瘍で余命わずかであることを宣告される。
絶望的な気分で家に帰ってくると、
自分とまったく同じ姿をした男が待っていた。
その男は自分が悪魔だと言い、奇妙な取引を持ちかけてくる。
「この世界からひとつ何かを消す。
その代わりにあなたは一日だけ命を得ることができる」
僕は生きるために、消すことを決めた。
電話、映画、時計……そして、猫。
僕の命と引き換えに、世界からモノが消えていく。
僕と猫と陽気な悪魔の七日間が始まった。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


もう、言葉にできないくらい、心に迫る物語です。
ちょっとでも興味をひかれたかたは読んでほしい・・と
つい他人まで巻き込みたくなるほどに(笑)

半分近くまで読んで、ふと、
この物語の主人公たちには「名前」が出てこないことに気付いた。
僕、彼女、母さん、父、
友人はあだ名
ちゃんと出てくるのは猫の名前と、
スナック菓子や地名や映画のタイトルと役者名くらい

最後の最後までそれは貫かれていた。
ここで固有名詞がついてたら
こんなにもこの物語にのめりこめなかったんじゃないか?と気付く

主人公の行動や、元彼女や、母の手紙や、
猫にかかわるエピソードだけでも泣ける。

そして、ずっと「父」としか表現していなかった
主人公の心情とシンクロするように
最後の3ページのみ「父さん」と変わるラストが
まるで、彼の父親への心の風景が
モノクロから血の通ったカラーになっていくのが見える
自転車をこぐ音や、息遣いや、風を切る感覚まで伝わってくるようで
見事な余韻が残る。

もう涙でぐしょぐしょ・・・

ネタバレになっちゃうからこれ以上は書かないけれど
とにかく、せつなくて温かい、何度も読み返したい小説に出会えた。

ストーリーを知ってるだけに映画なんて見たら
もう絶対冒頭からボロボロ泣いちゃって
涙と鼻水でえらいことになるのがわかってるので
座してブルーレイの発売を待ちます。

猫のネーミングもよかったなあ。






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